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完走記ならぬ「憾」走記

2011.06.06 10:34|ラン
長文です。
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2011年6月4日、通算18回目のウルトラマラソン(年に一度の気力と体力の健康診断)として、第21回阿蘇カルデラスーパーマラソン100Kmに挑戦してきた。

去年はKさんの初ウル挑戦(サロマ湖)に付き合うため、九州移住後毎年恒例となっていた阿蘇を外したが、口蹄疫問題で中止に追い込まれたため、結果的に阿蘇は4回連続となった。
阿蘇は、2004年に関東から遠征したのが初めてだったので、通算5回目。

一昨年還暦を迎えた3日後に阿蘇を完走するまでは、ウルトラ戦績13勝2敗という高い勝率を誇っていた。
ところが、昨年はまさかの2連敗。
 サロマ湖;70Km関門タイムをノーマークで、1分間に合わず。
 玄海;4時アーリースタートにもかかわらず、20分オーバーの完走。
過去に連敗はなかっただけに、今回は心に期するものがあった。
なんとしても連敗から脱出しないことには、この先どうなるのかという不安から、練習に励んできた。
5月は45・50・41Kmのロング3本を含めて、アップダウンコース主体に350Km近く走り込んだし、筋トレにも気合を入れた。
体重が最後まで65Kg以下に落ちなかったのが気になったが、全体的にはまずまずの仕上がり・手応えを実感していた。
前日に62歳の誕生日を迎え、2年ぶりの完走で自らを祝福したいという思いで、いざ阿蘇へ。
「誕生日祝え己の完走で」

さて、スタート、完走への思い入れが強く、かなり前の方に陣取る。
毎度のことながら、スタートラインに立てたことを喜ぶ。
今回は個人的にちょっとした葛藤があっただけに、ひときわ嬉しい。
スタートから周りのペースに飲まれて、かなりいいペースで入り、10Kmをちょうど1:00で通過。
予定表より5分早いが、調子は悪くないはずだから、大丈夫と思う反面、ちと早過ぎたかなと体が囁く。
でも、清栄山の前にできれば、貯金をしておきたいと思い、そのままの勢いで走るが、どうもおかしい。
オーバーペースか、15Km過ぎからガクンとペースダウン、10~20Kmに1:07かかる。
それでも予定表より8分(延べ13分)早い通過。
「意気込みが前のめりして顎を出し」

清栄山へ向かうなだらかな上り坂で早くも、「何だ、この体の重さは?」と首を傾げる。
いよいよ清栄山に入り、コンクリート部は歩き、アスファルト部は走るというFさんのアドバイス通りに、長い道のりを辛抱強く登っていく。
毎度正念場であるが、こんなにしんどかったかなと思う。
やっと峠を越えて、得意の下りに入るが、不思議なくらいに楽にはならない。
20~30Km、予定の1:20を上回る1:23もかかり、貯金が5分に目減り。
以前は1:00~1:15でクリアしていただけに、どうも勝手が違うようだ。
30~40Km、予定の1:10を上回る1:19、あっけなく借金4分に転落。
どんどん苦しくなり、早くも弱気虫が蠢きだしてしまう。
40Kmを過ぎてから、少し元気が戻ってきたので、50Kmの部のランナーが走り出す11時前に着替え地点(50.8Km)に辿り着きたいと思い、踏ん張る。
40~50Km、予定の1:10に近い1:11で(借金5分)、50Kmをちょうど11時に通過。

これまで中間地点は、ゆっくり飲んだり食べたりして、後半戦への英気を養うところだったが、今回は体力的にも精神的にも情ないくらい余裕がない。
時間内完走に対して、もう駄目だなと半ばギブアップ。
収容車が多数待機し、ランナーをどんどん吸い込んでいく。
「収容車おいでおいでと誘惑す」
しかし、「こんなところで止められるか、行ける所まで行こう、せめて自ら白旗を上げることだけはするまい」と心に誓い、疲れた体に鞭を入れる。
「死に場所を求めて前へ進むのみ」
ただ、自分の真骨頂は後半の粘りだという思いもあり、着替えもせずに、休憩時間を10分以内に抑えて、後半戦へ突入。

この時点から、10Kmのラップよりも、関門タイムの方に関心が移る。
去年のサロマの苦い経験があるだけに、要注意だ。
後半戦に入ってますます苦しくなり、上りは歩きが増える一方。
暑さも堪え、エイドというエイドで、冷たい水を頭からかぶる。
「かぶり水ゾンビ蘇生し走り出す」
50~60Kmを、予定の1:30(休憩を含む)に対して、1:36(借金11分)。
次の関門64.4Km(13:35)を13:20で通過。
65Kmのエイドで宿泊先同室のYさん(玄海発起人)と遭遇、「余裕がなくなってきているね」と慰め合う。
60~70Km、予定の1:25に対して、1:36もかかり、ついに借金は20分に。
予定表は13:05(余裕25分)の完走タイムで組んでいたため、この時点でもうギリギリに追い込まれる。
せめて次の関門72.5Kmを突破したいと強く思う。
それを通過できれば、このコース最大の見所、素晴らしい阿蘇の景色を拝める。
関門手前のエイドで、「頑張れば間に合うぞ」と叱咤激励を受けて、関門めがけて走る。
サロマの70Kmの関門もその直前が上り、今回も同様とあって焦るが、関門タイム4分前にどうにかクリア。
「蘇るサロマの悪夢吹き飛ばせ」

必死の思いで駆け上がったおかげで、暫くの間はチンタラ歩くはめに。
次の関門は84Km、その間11.5Kmを1:34でカバーしなければアウト。
50~60Kmが1:36、60~70Kmが1:34かかっていることを考えると、絶望的に思える。
それまでも2.5Kmの標識感覚がどんどん長く遠くなっていたが、一段とそう感じる。
しかし最後まであきらめないぞと、意識的に腕を振るようにすると、驚いたことに意外にいける。
漸く俺の持ち味が出てきたかと、バンバン行く。
80Km手前から景色が一変、ようやくここまで来られたかと感無量。
70~80Km、予定1:25に対し、なんと1:16、借金が11分に減る。
(後で知ったことだが、過去の同区間タイムよりもずっといいタイム)

関門まで4Km、残り時間44分、「よっしゃ、ここまできたらやるぞ」と、俄然気合が入る。
ただ、目の前には最後の難関の上りが立ちはだかる。
俺は何のためにあれだけ山登り練習をしてきたんだと、文字通り歯を食いしばって、顔をしっかり上げて、腕を振って、駆け上がる。
この関門を突破すれば、あとは象が鼻の下りが待っている。
ひょっとしたら九分九厘あきらめていた完走も…と、夢が蘇る。
「関門の先に見えるは奇跡かな」
楽しみにしていた景色も目に入らなくなる。
頻繁に時計を覗き込みながら、まさに最後の力を振り絞って走る。
まだこんなに走れるのかと、我ながら信じられない勢いで、先行くランナーをどんどん抜いていく。
「関門へ景色も見えず激走す」
関門まであと1Kmの標識、応援の人から「あと6分ですよ」と声援が飛ぶ。
行けるぞ、行くぞと、ラストスパートをかける。
まだか、まだか、「まだですか」と聞けば、「もうすぐです」の声。
意識がもうろうとする中、関門らしきものが視野に入る。
電光掲示板が見えてくるが、数字が見えない。
一気に突っ走ろうとする直前、数字が動き、「00」と見える。
なんと関門タイム11:10:00になった瞬間だったようだ。
周囲の人から溜息の声が耳に入り、掲示板をよく見ると11:00:10。 
 嗚呼~~~~~~~~~~~~
 Oh My God!  Jesus Christ!


かくして、長くて苦しい戦いは終わる。
あと10秒足りなかった。
悔しい、本当に悔しい。
たかが10秒、されど10秒。
「恨めしや関門タイム夢阻む」 
「レミゼラブル10秒の壁に泣く」

この関門突破を目指して、励まし合ってきたランナーが間もなく到着。
先を行っていたと思っていたYさんも姿を見せる。
お互いによくやったなあを声を掛け合うが、皆悔しそうな表情を隠せない。
まさに同病相哀れむだ。

最終的に関門間11.5Kmを1:34で走ったことになり、10Kmあたり1:22のペース。
 (後で計算してみたら、残り16Kmを1:27/10Kmで走れたら、完走成就だったのだ!)
我ながら、よく頑張ったと思う。
何度も心が折れそうになるながら、最後まであきらめずによく走り切ったと思う。
完走できなかったことは無念だが、後半思った以上にしぶとく走れたことは救いだ。

収容バスに乗り、ゴール地点に移動。
降りてみれば、さすがに体のあちこちが痛い。
完走していれば誇りの心地よい痛みのはずだが、報われない。
「筋肉痛完走せねば報われぬ」
完走ランナーの首にかかるメダルが羨ましい。
完走できなかった悔しさを改めてしみじみと味わう。
「完走のメダル眩しく目を伏せる」

背水の陣で臨んだ結果の撃沈、この年で3連敗、さすがにショックである。
やっぱり寄る年波には勝てずということなのかなと思わざるを得ない。
「三連敗年には勝てぬと思い知る」
もう100Km完走は無理なのかなと弱気になる一方で、このままでは死ねぬという思いもある。
さてどうしようか、どうなることやら。
「どうしようもうやめかいやまだやるか」

今朝相田みつをの日めくりにこうあった。
「しあわせはいつも自分の心が決める」
これで思ったのは、やっぱり走れる幸せである。
こうしてここまで走れたことを喜び、感謝せにゃあならんということだ。
つい先日も書いたように、病気で走れなくなってしまった友もいる。
自分にもそういうときが必ずいつかは来る。
それまで元気に楽しく走っていきたいものである。
 
Never never never never give up.
○○●○○○○○○○○○●○○●●●
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コメント

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後10秒だったんですね?うううううう

まだやりまっせ

上りのない残り16Kmを1:27/10Kmで、時間内完走ができたのかと思うと、
まさに身を捩りたくなるほどグヤジイ10秒です。
憾走記を書いてから、「まだやるぞ、来年こそ」という思いが芽生えてきました。

K先生、拍手とコメント、ありがとうございます。
「完走」はしていないので、心残りの「憾」走記となりました。
先生も去年の悔しさをばねにして、今年の再挑戦に励んでください。
なお、糸島観にマラソン第2回を11月20日に行いますので、よろしければまたご参加ください。
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プロフィール

ブンガラヤ

Author:ブンガラヤ
海あり山あり田畑ありの自然豊かな田舎を第二の故郷として、半農半Xで、アンチエイジングの闘いをしています。
「年に一度の気力と体力の健康診断」として、ウルトラマラソンを走っています。戦歴;15勝5敗
道楽;野菜作り・川柳・蕎麦打ち
bungaraya;マレー語でハイビスカス

マラソン

糸島観にマラソン
2013年の予定
2月3日 糸島駅伝に志摩アスリートクラブ初参加
4月7日 さが桜マラソン(フル)
5月上旬 第6回志摩サンセットロードマラニック(50Km)
6月1日 阿蘇カルデラスーパーマラソン(100Km)
9月中旬 伊都国100Kmマラニック 
11月中旬 第4回糸島観にマラソン(30Km)

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